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保険の銀歯が危ない!

2013 年 8 月 9 日 金曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。

今回は良く見る光景ですが、実は…というお話です。

歯と歯の間に虫歯ができた時、ほとんどの歯医者さんは隣接面をスライスして虫歯部分を除去します。

そして型採りして次回銀歯をセットするわけですが、スライスした面だけでは銀歯の維持ができないため便宜的に咬合面(咬む面)をボックス型に形成してここに維持を求めるわけです。

この治療法をインレーといいます。

よく目にする隣接面を含んだ保険のインレーです

よく目にする隣接面を含んだ保険のインレーです

この時点で虫歯でもないところを削ってしまっています

そして銀歯をセットする時、セメントを使用するのですが、基本的にはセメントと金属はくっつかないので合着という着き方になります。

これは化学的に接着しているのではなく”ひっついている”というニュアンスです。

当然そこには咬む力が加わり数年すると内部でセメントが剥がれ隙間ができてまた虫歯になってしまいます。
我々がこのような銀歯をはずす時、まず青い線のところを切断します。

すると、ほとんどの場合スライスした隣接面部分はポロッと外れてきます。

セメントは金属とはくっついておらず、ところどころ溶解してしまっています

セメントは金属とはくっついておらず、ところどころ溶解してしまっています

そしてセメントと金属はくっついておらずセメントを除去すると内部に虫歯が見えてきます。
もちろん金属内面を特別な薬品などで処理し、削った歯の表面も処理したうえで樹脂系のセメントを使用すれば接着することも可能ですが、保険の範囲でそのような面倒くさい処理までしている先生はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

本来歯と歯の間の虫歯を治療するために歯を削るわけですが、金属を維持するために健康な部分も削らなければいけない。

金属を入れてもまたそこから虫歯になる。

すなわち、虫歯を治しているようで虫歯ができる原因を作っているということになってしまっています。

歯と歯の間の虫歯を治したはずなのに内部にはまた虫歯が…

歯と歯の間の虫歯を治したはずなのに内部にはまた虫歯が…

オグラ歯科医院では10年ほど前からこのような小さな金属で修復するインレー(銀歯)は全く行っておりません。

なぜかって?

虫歯の原因になってしまうからです。

では歯の間に虫歯ができた時はどうするのでしょうか?

虫歯の部分だけを最小限に削り取り、コンポジットレジンにて詰めてしまいます。

この時は歯面処理をして歯と同じ色の樹脂で接着するためほとんどの場合脱離することなく、また虫歯の再発も防ぐことができます。

インレーを除去して歯と同じ色調の樹脂を詰めるダイレクトボンディングという方法はこのような部分的な虫歯やインレーのやり直しに最適だと思っております。

是非虫歯が大きくならないうちにダイレクトボンディングで修復されることをお勧めいたします。

ダイレクトボンディングの効能

2013 年 8 月 7 日 水曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。

昨日のダイレクトボンディング、この患者さんにとって最後の銀歯を白くしました

実は3年くらい前に前歯の隙間が気になるということで来院されダイレクトボンディングで隙間を埋め前歯がきれいに揃ったのをきっかけにきちんと3か月ごとの定期検診に来院されていました。

前歯の隙間が気になって笑えない

前歯の隙間が気になって笑えない

いい笑顔出来るようになりました

いい笑顔出来るようになりました

その間、1回の検診で1~2本の割合で銀歯をダイレクトボンディングで修復され、今回最後の1本となったわけです。

 

いくら全部の銀歯を白くしたいと言われても1回で出来るわけもなく、患者さんの負担もありますので無理をせずゴールを迎えるため検診の度にちょっとづつ変えていくという患者さんも少なくありません。

お口の中の最後の銀歯が本物の歯のようにきれいになりました

お口の中の最後の銀歯が本物の歯のようにきれいになりました

この患者さん曰く「虫歯がないって健康でいいわね。」とお友達からよく言われるそうですが、その度に「虫歯がなかったわけじゃないけど、ちょっとづつきれいにしてもらってこうなったの。」と仰っているとのことでした。

 

歯が白くなったことでお友達と話をしていても思いっきり口を開けて笑うことができるし人生観が変わったと喜んでおられました。
ダイレクトボンディングはその人の人生までも変えるとはいいませんが、やった患者さんは必ず感謝していただきております。
思いっきり笑って楽しい人生を送りましょう!

海外デビューです。

2013 年 4 月 15 日 月曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。

昨年Facebookを通じてトルコの歯科医師からインタビューの依頼を受けました。

全て英語でのやり取りだったので英語が苦手な私としてはちょっと難儀しましたが、無事インタビューを終え何に使うのか尋ねたところ、トルコ国内での歯科医師向けの雑誌の取材だったそうです。

何気なく受けてしまったのですが、もちろん無償で何が何だかよくわからずに先方を信じて言われるがままに返事を書きました。

今日、その雑誌がDHLで送られて来ました。トルコ雑誌中身を見てみると全てトルコ語

100%に近いくらい読めない。

自分の載っているページすら読めない。

インタビューの内容はほぼ覚えてはいるが、読めない。

しかもなぜ自分の診療所の写真より左のお城の写真の方が大きいのだろう。

トルコ記事

きっと向こうの人の感覚で日本人はお城に住んでいるような感覚なのかもしれない。

でもとりあえず、海外デビューということで!

全部やらなきゃいけないの?

2013 年 3 月 15 日 金曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。

オグラ歯科医院では初診でお見えの患者さんに対してレントゲン診査、口腔内写真、歯周病検査などをさせていただいております。

ほとんどの患者さんが自分が悪いと思っていたところ以外にも指摘され、驚くこともあります。

しかし、その歯が原因で痛いのではなく、他の歯もしくは咬み合わせが良くなくてたまたまその歯にダメージが加わり痛みを発しているだけかもしれません。

今の状態、痛みの原因などを説明した後、治療すべき個所を提示し、自費治療と保険治療の利点欠点、自費治療の際のお見積りなどをお話しし、最終決定していただくのは患者さん自身です。

もちろん説明は1時間たっぷり時間をとってご説明いたします。

もっと詳しくという患者さんには何度でもお時間をお取りいたしております。

その結果、今回はここだけと限局する場合もありますが、咬み合わせが良くなくて全体治療を必要とする患者さん以外は定期検診を兼ねて、ブロックごとに治療をしていき、数年後に全部が良くなっていればそこで治療終了。

そこからはせっかく良くなったお口の中の環境を維持するためにメインテナンスに来ていただく。

こちらは悪いとここをわかる限りお教えしますので、一度に全部じゃなくてもブロックごとに治していくという方法もあるということを忘れずにいてください。

ただし、途中でやめちゃうのはダメですよ。

 

ダイレクトボンディングとは?

2013 年 3 月 11 日 月曜日

こんにちは。 インプラント、審美歯科の保土ヶ谷オグラ歯科医院院長小倉充です。

皆さん歯科治療を受けるとき、痛いか痛くないかそれがまず一番初めに思うことですよね。

状態によってはどんな細心の注意をしてもある程度の痛みは全身麻酔ではない限り仕方のないものです。

では、一つ例を挙げて説明します。

歯と歯の間に虫歯ができてしまったとしましょう。

ここは通常見えるところではないのでこまめにデンタルフロスを使用するしか予防できません。

もちろん歯ブラシは使用しますが、歯ブラシだけでは届かないからです。

それでも虫歯になってしまった時は歯科医院で虫歯の箇所を削って型採りをして次回銀歯をセメントで合着。

ほとんどの歯科医院はこの方法です。

しかし、痛みを乗り越えて頑張ったのに、数年後にしみてくる。

「中から虫歯になっているので銀歯をはずして神経を抜きます。」なんてこともしばしば。

なぜでしょう。

先生に言われた通り一生懸命デンタルフロスを使用して歯の間が虫歯にならないように気を付けていたのに…。

ここで問題なのは、「中から虫歯になっている」ということです。

中からではいくら一生懸命磨いても清掃できません。

ではなぜ中から虫歯になってしまうのでしょうか。

理由は3つあります。

1番目の理由は前医の虫歯の取り残し。

これは歯科医師のスキル、及び丁寧さに問題があります。

2番目の理由は銀歯の適合が良くない。

これは銀歯を作る技工士、それをセットする歯科医師の問題です。

適合が悪ければ再製して確かなものをセットするのが当然ですが、保険診療では再製した時点で時間的に赤字になってしまいます。

3番目はセメントで「合着」するということです。

保険診療の小さな銀歯などはコスト面から一番安価なセメントで合着されることが多く、このセメントの劣化により歯と金属の間に空隙ができて虫歯菌の温床となってしまうのです。

また、歯と歯の間の虫歯の場合、合着ではすぐに取れてしまう為便宜的に咬合面(咬む面)にボックス形態を付与し、そこで維持しているのです。

すなわち合着された銀歯はセメントにより機械的な勘合力を増しただけで実際にはくっついていないのです。

インレー除去後とダイレクトボンディング後インレーを除去するとだいたいこんな感じで虫歯になっていることが多いです。

ダイレクトボンディングで修復すれば1回の治療で元の健康な歯のように復元できることができます。

また、ダイレクトボンディングは歯に接着しているのでとれることはありません。

多少欠けたり擦り減ってしまっても簡単なリペアーで元に戻すことができます。

現在約8割の方がダイレクトボンディングを選択され、ほとんどの方が1本治すと他の銀歯もやりたいというのが現状です。

あなたにとって良い治療は保険の銀歯、それともダイレクトボンディング?

 

 

 

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